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古き良き時代。 ラジオドラマが人々から心待ちにされていた時代があった。 ラジオドラマに出演できることが役者の憧れであり、 そこでは伝説の声優が生まれ、素敵なラジオドラマが生み出されていた。 この物語は、そんな古き良き時代から歳月は流れ、 ラジオドラマの存在など忘れ去られてしまった現代において、 キクボンにてラジオドラマの良さを知って貰うために努力する 青年達の物語――

最初は力ずくだった――。商社に勤める長瀬秀一が、同期の桐生隆志と関係を続けて三ヶ月。残業のたびに応接室に連れ込まれ関係を強要される。恐怖を覚え「なぜ僕を抱くのか」と問う長瀬に、『したい』ときに一番手近にいたから、としか答えない桐生。どうして自分は「嫌だ」と拒絶できないのか…。疑問を抱く長瀬。そんなとき二人の関係が会社に発覚してしまう！！会社を辞めようと覚悟を決めた長瀬だったが、しかしそれより先に桐生が――！！

人生に失望し、すべてに終止符を打とうとした水斗……。外科医の樋口は、記憶をなくした水斗の面倒を一生みていこうと決意。同時に心臓外科学会で、水斗を追い込んだ長山への復讐を果たそうと立ち上がる！！だが、長山の魔の手は再び――！！新しい愛を育みはじめた水斗と樋口。湖の底に眠る水斗の記憶は果たして――。

天涯孤独の身となった桐嶋水斗は、心臓外科の権威・長山の援助を受け医師となった。だが才能をあらわしはじめた水斗に長山は代償を求める。長山の甥のために研究論文をすべて譲ること。そして身体の関係。そんな時、水斗の前にひとりの男が現れる。ＮＹから帰国した敏腕外科医・樋口洋一郎。長山から逃れ米国で医師として・・・。最後の望みを樋口にかけた水斗だったが長山との関係を目撃され、失意の果てに－－－。