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経営企画のたばこ部屋

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By: きりん
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About this listen

経営コンサルから経営企画職に転身した配信者が、経営企画としての悲哀や悦びを語ります。たばこ部屋だからこそ聞ける、なんとなく盗み聞き程度でちょうど良い、でも聞き流すにはもったいない、そんな配信を目指します。 (LISTEN配信用リンク) https://listen.style/p/2xsakuvf?XVjHHTWEきりん Economics Management Management & Leadership
Episodes
  • #47 経営企画でどう尖るか?
    Jun 20 2025

    ◆中堅企業における経営企画の立ち回り◆
    中堅企業規模になると、経営企画はチームでの価値発揮が求められ、業務もゼロイチより既存業務の強化や自動化が中心となる。顔の見えない関係者や複雑化するデータ環境の中で、自らの役割を明確にし、ルーティンに埋もれず新しい課題に挑む余力を持つことが重要となる。

    ◆専門性とキャラクターの確立◆
    事業計画、業績予測、業務改善、DX導入、資金調達など多様な役割の中から、自身の得意分野を明確にし「この領域なら自分」と言えるキャラクターを形成することがカギとなる。実務に根差した貢献が期待され、単なる分析や資料作成にとどまらず、明日からの行動に結びつく成果が重視される。

    ◆経営企画の進化と火消し型の可能性◆
    経営企画には、問題解決型の“火消し”として機能するケースもあり、部署横断的にあらゆる課題に対応できる強さが問われる。キャリアの一貫性よりも現場での実行力が評価される場合もあり、多様なスキルを活かせる場面が広がっている。

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    17 mins
  • #46 PMIと植民地支配モデル
    Jun 13 2025

    ◆子会社視点で語るPMIの実態◆
    子会社側の立場からPMI(Post Merger Integration)を経験した具体例として、文化の押し付け(顔出し強制)、決裁権限の統制、会計ソフトの統一、現場実態を理解しない外部人材の派遣などが挙げられた。これらは現場にとってストレスとなり、支援よりも負担が増える結果になっていた。また形式的なガバナンス強化や報告業務が現場の実効性を損ねる状況も指摘された。

    ◆歴史に学ぶ2つのPMIモデル◆
    PMIを「同化政策型」と「多民族共生型」に例え、前者は文化から制度まで親会社が全面的に支配し、自ら手足を動かして成果を出すモデル、後者は価値観や文化は尊重しつつ、要点だけ統合する割り切り型と整理。どちらにもメリットはあるが、中途半端に混在させることが最も失敗を招きやすいと指摘。PMI成功には“深くやるなら徹底的に、浅くやるなら割り切り”という明確な戦略が必要だと述べた。

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    19 mins
  • #45 PMIとテセウスの舟
    Jun 6 2025

    ◆PMIにおける「同一性」と「変化」◆
    買収後のPMI(Post Merger Integration)では、ルールやガバナンスを導入するだけではなく、対象企業の文化やコア価値を尊重する姿勢が重要になる。哲学的な「同一性」の問いを参照し、企業文化もまた変化しながら連続性を保てると考えるべきだと説く。テセウスの船や鰻屋のタレの例を用い、同一性は「許し」と「約束」によって維持されるという見解を紹介した。

    ◆変わる部分と守るべきコアの線引き◆
    PMI成功の鍵は、相手企業が大切にしてきた価値観や仕事観を肌感覚で理解し、守るべきコアと変えるべき周辺領域を明確に伝えることにある。コアに対する敬意を示しながら、変化を伴う統合を進めることで、不安や反発を最小限に抑え、協働を促す土台を築くことができると述べた。

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    14 mins
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